eKスペースとフレアワゴン、どっちを買うか迷っている人も多いはず。
車を選ぶときは、デザインや運転のしやすさだけでなく「売るときにどれだけ値段が残るか（再販価値）」を意識することも大切です。
この記事では、購入から5年後に売る場合（中古車市場では「5年落ち」の扱い）に、両車にどれくらい差が出るかを比較します。
本文で燃費やサイズ、流通量の違いもチェックして、損をしない1台を選べるようになりましょう。
～買い替えで損をしないために～
どっちの車にするかを決める前に、必ずやっておきたいのが「今乗っている車の買取相場のチェック」です。
買い替え時の後悔でよくあるのが「手放す車を相場より安く売ってしまった」というケースだからです。
買い替え時の総支出は購入価格 － 売却価格で決まります。
車の買い替えで損をしないためにも、現在の買取相場をチェックしておきましょう。
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【比較結果】5年後に損をしにくいのは「eKスペース」
| 比較項目 | eKスペース | フレアワゴン |
|---|---|---|
| 購入から5年後（＝5年落ち）の買取相場 | 約73.5万円 | 約69.6万円 |
| 新車価格（2025年） | 約175.0万〜約188.0万 （平均181.5万円） |
約154.0万〜約167.0万 （平均160.5万円） |
| リセールバリュー率 | 40.5％ | 43.4％ |
5年後に損をしにくいのは、eKスペースです。
eKスペースの方が、平均買取金額が約3.9万円高いためです。
一方で、リセールバリュー率ではフレアワゴンの方が高く、新車価格の安さが効いています。
総合すると、売却時に実際に戻ってくる金額が多いeKスペースの方が、将来の買い替え時には安心しやすいでしょう。
長期的な価値を考えて選びたい人は、まずはeKスペースを検討してみてください。
出典：三菱・マツダ公式サイト
出典：カーセンサー／eKスペース(三菱)の買取相場情報
出典：カーセンサー／フレアワゴン(マツダ)の買取相場情報
【年数で比較】7・9年後に損をしにくいのはどっち？
| 比較年数 | eKスペース平均買取相場 | フレアワゴン平均買取相場 |
|---|---|---|
| 購入から5年後（＝5年落ち） | 約73.5万円 | 約69.6万円 |
| 購入から7年後（＝7年落ち） | 約52.3万円 | 約65.3万円 |
| 購入から9年後（＝9年落ち） | 約39.0万円 | 約33.0万円 |
7年落ちではフレアワゴンの方が高く、初期価格の低さも相まって値段が残りやすい傾向です。
一方で、9年落ちになるとeKスペースが約39.0万円と優位で、長期使用でも価値を保ちやすくなります。
よって、5～7年程度乗るならフレアワゴン、9年以上乗るならekスペースという選び方がおすすめです。
出典：カーセンサー／eKスペース(三菱)の買取相場情報
出典：カーセンサー／フレアワゴン(マツダ)の買取相場情報
【走行距離で比較】3・5・8万km走行後に損をしにくいのはどっち？
| 走行距離 | eKスペース平均買取相場 | フレアワゴン平均買取相場 |
|---|---|---|
| 〜3万km | 約58.0万円 | 約72.8万円 |
| 〜5万km | 約47.0万円 | 約63.2万円 |
| 〜8万km | 約34.4万円 | 約39.6万円 |
走行距離ごとの比較では、フレアワゴンが圧倒的に優勢です。
年間の走行距離が多いユーザーにとって、距離に強いかどうかは買い替えるときの大きなポイントになります。
自身の走行距離の傾向を考え、より損をしにくい選択を意識しましょう。
出典：カーセンサー／eKスペース(三菱)の買取相場情報
出典：カーセンサー／フレアワゴン(マツダ)の買取相場情報
eKスペースとフレアワゴンの違いを比較【価格・燃費・サイズ・室内空間】
| 比較項目 | eKスペース | フレアワゴン |
|---|---|---|
| 新車価格（2025年） | 約175.0万〜約188.0万（平均181.5万円） | 約154.0万〜約167.0万（平均160.5万円） |
| 燃費（WLTCモード） | 18.8〜21.0km/L（平均19.9km/L） | 22.4〜25.1km/L（平均23.75km/L） |
| ボディサイズ | 全長3,395mm／全幅1,475mm／全高1,785mm | 全長3,395mm／全幅1,475mm／全高1,785mm |
| 室内寸法 | 室内長2,315mm／室内幅1,335mm／室内高1,400mm | 室内長2,170mm／室内幅1,345mm／室内高1,415mm |
フレアワゴンは価格が抑えられており、初期費用の負担を軽くしたい人が選びやすい車です。
燃費性能の面でもフレアワゴンが平均23.8km/Lと優秀で、日々のランニングコストを意識する人には魅力的に映るでしょう。
また、ボディサイズは全く同じですが、eKスペースの方が室内長に145mmゆとりがあるため、後席利用や荷物の多い家庭には選ぶポイントになるでしょう。
価格・燃費・室内空間のどこを重視するかによって最適な車は変わるため、ライフスタイルに合わせて比較することが大切です。
eKスペースとフレアワゴンの人気・流通量・需要の違いを比較
| 比較項目 | eKスペース | フレアワゴン |
|---|---|---|
| 新車販売台数（2025年9月） | 5,020台 ※デリカミニとekシリーズの合算 |
1,309台 |
| 掲載中古台数 | 1,162台 | 1,305台 |
| 相場動向（直近3か月） | 下落 | やや下落～微上昇 |
掲載中古台数を見た限りでは、人気・流通量・需要の面で両車に大きな違いはありません。
（ekスペースの新車販売台数は合算のため中古掲載台数を比較）
ただし、直近の相場変動はekスペースの方がやや不利なため、将来売却する際には、より値下がりしやすいかもしれません。
出典：全国軽自動車協会連合会
出典：カーセンサー／「eKスペース」の中古車
出典：カーセンサー／「フレアワゴン」の中古車
出典：カーセンサー／eKスペース(三菱)の買取相場情報
出典：カーセンサー／フレアワゴン(マツダ)の買取相場情報
eKスペースとフレアワゴンは結局どっちがいい？
選び方
- 5年後に値段が残りやすい車を選ぶならeKスペース
- 燃費の良さを優先するならフレアワゴン
- 初期費用を抑えつつスライドドアの軽に乗りたいならフレアワゴン
eKスペースは5年後の再販価値（買取金額ベース）が落ちにくく、買い替え時に安心しやすいのが特徴です。
フレアワゴンは燃費の良さと価格の手ごろさが魅力で、日々の維持費を抑えたい人に向いています。
自身の通勤距離や家族構成、買い替えサイクルを踏まえて、より損をしにくい一台を選んでください。
参考リンク
ekスペース