シフォンとフレアワゴン、どっちを買うか迷っている人も多いはず。
車を選ぶときは、デザインや運転のしやすさだけでなく「売るときにどれだけ値段が残るか（再販価値）」を意識することも大切です。
この記事では、購入から5年後に売る場合（中古車市場では「5年落ち」の扱い）に、両車にどれくらい差が出るかを比較します。
本文で燃費やサイズ、流通量の違いもチェックして、損をしない1台を選べるようになりましょう。
～買い替えで損をしないために～
どっちの車にするかを決める前に、必ずやっておきたいのが「今乗っている車の買取相場のチェック」です。
買い替え時の後悔でよくあるのが「手放す車を相場より安く売ってしまった」というケースだからです。
買い替え時の総支出は購入価格 － 売却価格で決まります。
車の買い替えで損をしないためにも、現在の買取相場をチェックしておきましょう。
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【比較結果】5年後に損をしにくいのは「シフォン」
| 比較項目 | シフォン | フレアワゴン |
|---|---|---|
| 購入から5年後（＝5年落ち）の買取相場 | 約72.8万円 | 約69.6万円 |
| 新車価格（2025年） | 約149.0万〜約161.0万 （平均155.0万円） |
約154.0万〜約167.0万 （平均160.5万円） |
| リセールバリュー率 | 47.0％ | 43.4％ |
5年後に損をしにくいのはシフォンです。
シフォンはフレアワゴンより5年後の買取相場が約3万円高く、リセールバリュー率でも上回っているからです。
新車価格はほぼ同水準なので、売るときに戻ってくる金額の差がそのままお得さにつながる構図といえます。
そのため、将来の買い替えまで含めてトータルの出費を抑えたい人は、シフォンを検討しましょう。
出典：スバル・マツダ公式サイト
出典：カーセンサー／シフォン(スバル)の買取相場情報
出典：カーセンサー／フレアワゴン(マツダ)の買取相場情報
【年数で比較】7・9年後に損をしにくいのはどっち？
| 比較年数 | シフォン買取相場 | フレアワゴン買取相場 |
|---|---|---|
| 購入から5年後（＝5年落ち） | 約72.8万円 | 約69.6万円 |
| 購入から7年後（＝7年落ち） | 約54.0万円 | 約65.3万円 |
| 購入から9年後（＝9年落ち） | - | 約33.0万円 |
5年後だけでなく、7年後や9年後まで乗ることを考えると、長く乗ったときに強いのはフレアワゴンです。
7年落ちの買取相場はシフォンよりフレアワゴンの方が約11万円高く、年数が進んでも値段が残りやすい傾向が読み取れます。
9年落ちではシフォンのデータがない（2016年12月～生産開始されたため）一方で、フレアワゴンは30万円台をキープしており、長期保有前提なら安心感があります。
よって、短めのサイクルで乗り換えるならシフォン、7年以上じっくり乗るならフレアワゴン寄りに考えると、損をしにくくなるでしょう。
出典：カーセンサー／シフォン(スバル)の買取相場情報
出典：カーセンサー／フレアワゴン(マツダ)の買取相場情報
【走行距離で比較】3・5・8万km走行後に損をしにくいのはどっち？
| 走行距離 | シフォン買取相場 | フレアワゴン買取相場 |
|---|---|---|
| 〜3万km | 約74.4万円 | 約72.8万円 |
| 〜5万km | 約62.8万円 | 約63.2万円 |
| 〜8万km | 約44.3万円 | 約39.6万円 |
走行距離ごとの買取相場を見ると、距離が増えたときの粘り強さはシフォンの方がやや上回ります。
3万kmまではシフォンがわずかに高く、5万kmでは両車ほぼ横並びですが、8万kmになるとシフォンがフレアワゴンよりも数万円高い水準を維持しています。
通勤や送迎で毎日しっかり走る予定なら、距離に強いシフォンを選んでおくと、買い替え時のショックも小さくなります。
出典：カーセンサー／シフォン(スバル)の買取相場情報
出典：カーセンサー／フレアワゴン(マツダ)の買取相場情報
シフォンとフレアワゴンの違いを比較【価格・燃費・サイズ・室内空間】
| 比較項目 | シフォン | フレアワゴン |
|---|---|---|
| 新車価格（2025年） | 約149.0万〜約161.0万（平均155.0万円） | 約154.0万〜約167.0万（平均160.5万円） |
| 燃費（WLTCモード） | 21.4〜22.7km/L（平均22.05km/L） | 22.4〜25.1km/L（平均23.75km/L） |
| ボディサイズ | 全長3,395mm／全幅1,475mm／全高1,755mm | 全長3,395mm／全幅1,475mm／全高1,785mm |
| 室内寸法 | 室内長2,125mm／室内幅1,350mm／室内高1,370mm | 室内長2,170mm／室内幅1,345mm／室内高1,415mm |
価格だけを見るとシフォンの方が少し安く、購入時の初期費用は抑えやすい一方で、燃費性能はフレアワゴンが一歩リードしています。
ボディサイズはほぼ同じですが、室内長や室内高はフレアワゴンがわずかに広く、この点は後席や荷室の余裕につながります。
そのため、チャイルドシートを載せたり背の高い荷物を積んだりする場面が多い人なら、フレアワゴンの使い勝手の良さにメリットを感じやすいでしょう。
シフォンとフレアワゴンの人気・流通量・需要の違いを比較
| 比較項目 | シフォン | フレアワゴン |
|---|---|---|
| 新車販売台数（2025年9月） | 357台 | 1,309台 |
| 掲載中古台数 | 189台 | 1,305台 |
| 相場動向（直近3か月） | 下落 | やや下落～微上昇 |
新車販売台数や中古掲載台数はいずれもフレアワゴンの方が多く、人気・流通量の面でシフォンに大きく差を付けています。
相場動向を見ても、シフォンは直近で下落傾向が続く一方で、フレアワゴンはやや下落～微上昇のレンジで推移しており、値動きが安定しやすい印象があります。
台数が少ないシフォンは希少性が出る可能性もありますが、売るときの相場の読みやすさという点では、フレアワゴンに分があると考えられます。
出典：全国軽自動車協会連合会
出典：カーセンサー／「シフォン」の中古車
出典：カーセンサー／「フレアワゴン」の中古車
出典：カーセンサー／シフォン(スバル)の買取相場情報
出典：カーセンサー／フレアワゴン(マツダ)の買取相場情報
シフォンとフレアワゴンは結局どっちがいい？
選び方
- 5年後までの損のしにくさを重視するならシフォン
- 長く（7年程度）乗ったときの値段の残り方を重視するならフレアワゴン
- 走行距離（8万km以上）が多いならシフォン
- 燃費性能や室内の広さを求めるならフレアワゴン
3〜5年で買い替える予定で、距離もしっかり走る人は、シフォン寄りで考えると良いでしょう。
一方で、7年程度じっくり乗るつもりで、燃費や室内の広さも重視したいならフレアワゴンが有力候補になります。
どちらも大きな失敗にはなりにくいので、何を重視するかを整理したうえで選ぶようにしましょう。
参考リンク
シフォン