N-ONE（エヌワン）とフレア、どっちを買うか迷っている人も多いはず。
車を選ぶときは、デザインや運転のしやすさだけでなく「売るときにどれだけ値段が残るか（再販価値）」を意識することも大切です。
この記事では、購入から5年後に売る場合（中古車市場では「5年落ち」の扱い）に、両車にどれくらい差が出るかを比較します。
本文で燃費やサイズ、流通量の違いもチェックして、損をしない1台を選びましょう。
～買い替えで損をしないために～
どっちの車にするかを決める前に、必ずやっておきたいのが「今乗っている車の買取相場のチェック」です。
買い替え時の後悔でよくあるのが「手放す車を相場より安く売ってしまった」というケースだからです。
買い替え時の総支出は購入価格 － 売却価格で決まります。
車の買い替えで損をしないためにも、現在の買取相場をチェックしておきましょう。
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【比較結果】5年後に損をしにくいのは「N-ONE」
| 比較項目 | N-ONE | フレア |
|---|---|---|
| 購入から5年後（＝5年落ち）の買取相場 | 72.1万円 | 52.8万円 |
| 新車価格（2025年） | 約173.4万〜約186.7万 （平均180.1万円） |
約147.8万〜約160.1万 （平均154.0万円） |
| リセールバリュー率 | 40.0％ | 34.3％ |
N-ONEは5年後の買取相場が52.8万円で、フレアを19.3万円上回ります。
リセールバリュー率でも5.7ポイントの差がついており、N-ONEは購入資金を回収しやすい傾向があります。
フレアは新車価格が手頃ですが、値落ち幅が大きめなので、長期的に見ると損をしやすいかもしれません。
総合すると、5年後の損のしにくさで有利なのはN-ONEです。
出典：ホンダ・マツダ公式サイト
出典：カーセンサー／N-ONE(ホンダ)の買取相場情報
出典：カーセンサー／フレア(マツダ)の買取相場情報
【年数で比較】7・9年後に損をしにくいのはどっち？
| 比較年数 | N-ONE買取相場 | フレア買取相場 |
|---|---|---|
| 購入から5年後（＝5年落ち） | 72.1万円 | 52.8万円 |
| 購入から7年後（＝7年落ち） | 54.0万円 | 40.2万円 |
| 購入から9年後（＝9年落ち） | 35.4万円 | 33.0万円 |
7年後・9年後まで含めて比較すると、総合的に価値が残りやすいのはN-ONEです。
フレアは5年落ちまでは踏ん張りますが、その後は早めに価格が下がる傾向があります。
9年後になると両車の差は縮まるものの、長期保有を前提にするなら、価値が残りやすいN-ONEを選ぶメリットの方が大きいといえます。
出典：カーセンサー／N-ONE(ホンダ)の買取相場情報
出典：カーセンサー／フレア(マツダ)の買取相場情報
【走行距離で比較】3・5・8万km走行後に損をしにくいのはどっち？
| 走行距離 | N-ONE買取相場 | フレア買取相場 |
|---|---|---|
| 〜3万km | 68.7万円 | 51.5万円 |
| 〜5万km | 46.3万円 | 43.9万円 |
| 〜8万km | 28.9万円 | 29.2万円 |
距離別で見ると、3万kmと5万kmではN-ONEが優勢ですが、8万kmではわずかにフレアが上回ります。
N-ONEは、人気の高さが価格に反映されることもあり、短い距離のうちにしっかり高値が付く傾向があります。
一方で、フレアは走行距離が増えても、値下がり幅が小さいことが特徴です。
全体としては、短距離〜中距離での買い替えを意識するならN-ONEが損を抑えやすく、長距離ならフレアも検討する価値があります。
どちらも距離の増加で価格は落ちますが、その落ち方の違いが選び方のポイントになります。
出典：カーセンサー／N-ONE(ホンダ)の買取相場情報
出典：カーセンサー／フレア(マツダ)の買取相場情報
N-ONEとフレアの違いを比較【新車価格・燃費・サイズ・室内空間】
| 比較項目 | N-ONE | フレア |
|---|---|---|
| 新車価格（2025年） | 約173.4万〜約186.7万 （平均180.1万円） |
約147.8万〜約160.1万 （平均154.0万円） |
| 燃費（WLTCモード） | 21.0〜23.0km/L（平均22.0km/L） | 24.2km/L（平均24.2km/L） |
| ボディサイズ | 全長3,395mm／全幅1,475mm／全高1,545mm | 全長3,395mm／全幅1,475mm／全高1,650mm |
| 室内寸法 | 室内長2,050mm／室内幅1,300mm／室内高1,195mm | 室内長2,450mm／室内幅1,355mm／室内高1,265mm |
新車価格はN-ONEの方がやや高く設定されていますが、燃費ではフレアが優秀で、毎日の通勤や長距離走行でもガソリン代を抑えやすいメリットがあります。
サイズ面では、フレアの方が背が高いため室内にもゆとりがあり、大人が乗る機会が多い家庭では、快適さを感じらるでしょう。
これらを踏まえると、価格よりもデザイン優先ならN-ONE、実用性を重視するなら室内空間の広いフレアが向いているといえます。
N-ONEとフレアの人気・流通量・需要の違いを比較
| 比較項目 | N-ONE | フレア |
|---|---|---|
| 新車販売台数（2025年10月） | 2,812台 | 223台 |
| 掲載中古台数 | 3,265台 | 672台 |
| 相場動向（直近3か月） | 微上昇 | やや下落 |
新車販売台数や掲載中古台数を見た限りでは、高い需要があるのはN-ONEです。
新車販売台数は10倍以上、掲載中古台数でも5倍近くの差が生じています。
相場動向を見ても、価値が安定しやすいのはN-ONEで、将来手放すことを考えても安心感があります。
フレアは一定の需要はあるものの、価格の動きが読みにくいため、慎重に選ぶ必要があるでしょう。
出典：全国軽自動車協会連合会／2025年10月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報
出典：カーセンサー／ホンダ N-ONE（全国）の中古車
出典：カーセンサー／マツダ フレア（全国）の中古車
出典：カーセンサー／N-ONE(ホンダ)の買取相場情報
出典：カーセンサー／フレア(マツダ)の買取相場情報
N-ONEとフレアは結局どっちがいい？
選び方
- 再販価値を重視するならN-ONE
- 低価格と燃費の良さを求めるならフレア
- 室内の広さ・使い勝手優先ならフレア
- 市場での需要と安定性を重視するならN-ONE
N-ONEは再販価値が高く、5年後から9年後まで価値が落ちにくい点が大きな魅力です。
また、流通量も多く人気が安定しているため、長期的に見ても損をしにくい選択になります。
一方、フレアは新車価格が手頃で燃費も良く、通勤や送迎など日常での負担を抑えたい人に向いています。
ただし、直近の相場動向にやや不安が残るため、売却時の価格が読みにくい点は注意したいところです。
重視するポイントによって選び方は変わりますが、総合的な損のしにくさではN-ONEの方が優勢です。