
N-ONE(エヌワン)とeKワゴン、どっちを買うか迷っている人も多いはず。
車を選ぶときは、デザインや運転のしやすさだけでなく「売るときにどれだけ値段が残るか(再販価値)」を意識することも大切です。
この記事では、購入から5年後に売る場合(中古車市場では「5年落ち」の扱い)に、両車にどれくらい差が出るかを比較します。
本文で燃費やサイズ、流通量の違いもチェックして、損をしない1台を選べるようになりましょう。
~買い替えで損をしないために~
どっちの車にするかを決める前に、必ずやっておきたいのが「今乗っている車の買取相場のチェック」です。
買い替え時の後悔でよくあるのが「手放す車を相場より安く売ってしまった」というケースだからです。
買い替え時の総支出は購入価格 - 売却価格で決まります。
車の買い替えで損をしないためにも、現在の買取相場をチェックしておきましょう。
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【比較結果】5年後に損をしにくいのは「N-ONE」
| 比較項目 | N-ONE | eKワゴン |
|---|---|---|
| 購入から5年後(=5年落ち)の買取相場 | 72.1万円 | 59.1万円 |
| 新車価格(2025年) | 約173.4万〜約186.7万(平均180.1万円) | 約146.8万〜約160.0万(平均153.4万円) |
| リセールバリュー率 | 40.0% | 38.5% |
N-ONEは5年後の買取相場が72.1万円で、eKワゴンより13.0万円高く残ります。
N-ONEはリセールバリュー率も高いため、eKワゴンに比べて損をしにくい選択になります。
出典:ホンダ・三菱公式サイト
出典:カーセンサー/N-ONE(ホンダ)の買取相場情報
出典:カーセンサー/eKワゴン(三菱)の買取相場情報
【年数で比較】7・9年後に損をしにくいのはどっち?
| 比較年数 | N-ONE買取相場 | eKワゴン買取相場 |
|---|---|---|
| 購入から5年後(=5年落ち) | 72.1万円 | 59.1万円 |
| 購入から7年後(=7年落ち) | 54.0万円 | 26.2万円 |
| 購入から9年後(=9年落ち) | 35.4万円 | 22.1万円 |
7年後と9年後の買取相場を見ると、N-ONEの方が下がり幅がゆるやかで、長期間乗った場合の価値の残り方が安定しています。
また、7年後はN-ONEがeKワゴンの約2倍に近い水準となり、年数が進むほど両車の差は開く傾向があります。
eKワゴンは、初期の価格差を考えると健闘していますが、中期以降は相場が一気に下がりやすくなっています。
長く乗った上で少しでも値段を残したいなら、N-ONEがおすすめです。
出典:カーセンサー/N-ONE(ホンダ)の買取相場情報
出典:カーセンサー/eKワゴン(三菱)の買取相場情報
【走行距離で比較】3・5・8万km走行後に損をしにくいのはどっち?
| 走行距離 | N-ONE買取相場 | eKワゴン買取相場 |
|---|---|---|
| 〜3万km | 68.7万円 | 34.1万円 |
| 〜5万km | 46.3万円 | 27.6万円 |
| 〜8万km | 28.9万円 | 17.7万円 |
走行距離が増えるにつれて、N-ONEの価値はゆっくり下がるのに対し、eKワゴンの落ち幅はやや大きいのが特徴です。
3万kmの段階で34.6万円もの差がついており、距離が増えるに伴って金額差は縮まるものの、N-ONEの優位は変わりません。
距離が増えても価値が残りやすい点を踏まえると、走行距離別でもN-ONEが損をしにくい選択といえます。
出典:カーセンサー/N-ONE(ホンダ)の買取相場情報
出典:カーセンサー/eKワゴン(三菱)の買取相場情報
N-ONEとeKワゴンの違いを比較【新車価格・燃費・サイズ・室内空間】
| 比較項目 | N-ONE | eKワゴン |
|---|---|---|
| 新車価格(2025年) | 約173.4万〜約186.7万 (平均180.1万円) |
約146.8万〜約160.0万 (平均153.4万円) |
| 燃費(WLTCモード) | 21.0〜23.0km/L(平均22.0km/L) | 21.0〜23.2km/L(平均22.1km/L) |
| ボディサイズ | 全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,545mm | 全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,650mm |
| 室内寸法 | 室内長2,050mm/室内幅1,300mm/室内高1,195mm | 室内長2,065mm/室内幅1,340mm/室内高1,270mm |
N-ONEは新車価格がやや高めのため、手頃さという意味ではekワゴンに分があります。
燃費は両車ほぼ同じで、選ぶ基準になるほどの違いはありません。
室内空間では、eKワゴンの方が高さ(+75mm)・幅(+40mm)ともにゆとりがあり、チャイルドシートや荷物の積み込みなど、家族利用でも扱いやすい設計です。
N-ONEとeKワゴンの人気・流通量・需要の違いを比較
| 比較項目 | N-ONE | eKワゴン |
|---|---|---|
| 新車販売台数(2025年10月) | 2,812台 | 3,690台 ※デリカミニ・ekシリーズとの合算 |
| 掲載中古台数 | 3,265台 | 2,035台 |
| 相場動向(直近3か月) | 微上昇 | 微上昇 |
eKワゴンの方が新車販売台数が多く、家族層を中心に幅広く選ばれています。
一方で、N-ONEは中古車の掲載台数が多く、需要が安定しており相場が崩れにくい点が特徴です。
両車とも、直近の相場は微上昇で共通しており、今のところ、買取金額が大幅に下がるようなことは無さそうです。
出典:全国軽自動車協会連合会/2025年10月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報
出典:カーセンサー/ホンダ N-ONE(全国)の中古車
出典:カーセンサー/三菱 eKワゴン(全国)の中古車
出典:カーセンサー/N-ONE(ホンダ)の買取相場情報
出典:カーセンサー/eKワゴン(三菱)の買取相場情報
N-ONEとeKワゴンは結局どっちがいい?
選び方
- 5年後に損をしにくいのはN-ONE
- 長く乗った場合に損をしにくいのもN-ONE
- 走行距離が増えたときに価値が残りやすいのもN-ONE
- 室内の広さや使いやすさを優先するならeKワゴン
N-ONEは買取相場の下がり方が緩やかで、5年後・7年後・9年後のすべてで安定した価値を残します。
走行距離が伸びた場合の相場の崩れ方も小さいため、通勤や送迎で毎日走る人に向いています。
一方で、eKワゴンは室内の高さや幅に余裕があるので、普段の買い物や家族移動で快適に使える車です。
まとめると、再販価値や相場の安定性を重視する人にはN-ONE、室内空間を優先したい人にはeKワゴンという構図になります。